首都圏で注文住宅を建てるときに、決めるのに一番苦労するのは土地探しだと思います。ある程度の立地を求めると、建物以上の価格になってしまいますし、土地の形などによって間取りの制約も決まってしまうからです。
まずは住みたいエリアを仮決めする
土地を探すために最初に必要な要素が「住みたいエリア」や「予算」です。予算についていきなり決めるのは難しいと思いますので、まずは住みたいエリアを仮決めしていく必要があります。決めるためのキーワードとしては以下のようなものなどから候補を出してみたり、逆に絞り込んでいく感じになると思います。
- 今住んでいる場所
- 勤務地
- 子供の学区
- 実家
予算を決めるために住宅ローンの事前審査
予算の上限としては、住宅ローンの金額+自分たちの貯蓄額+もしあれば贈与してもらう金額の合計がざっくりと予算の上限になると思います。マイホームを購入する方は住宅ローンを利用される人が多いと思います。住宅ローンは自分の仕事や借入状況によって条件が変わるため、実際に早く確認しておくべきだと思います。
- 住宅ローンをいくらまで借りられるのか
- 住宅ローン金利はいくらで借りられるのか
FPさんに相談して住宅ローンを返済できそうか確認する
住宅ローンで分かるのは「いくら借りられるのか」ということですが、もっと重要なのは「いくらなら安心して返済できるのか」というラインも知ることが大切です。
これを自分で判断するのは難しいと思いますので、FPさんにライフプランを作成してもらうといいと思います。スムーズに打ち合わせを進めるためには事前に準備しておく要素としてはこんなものがあります。
- 現在の支出(直近数ヶ月の支出、月毎に何にいくら使っているのかをまとめておく)
- 子供をどうしたいか(何人欲しいか、教育にどれだけお金をかけたいか)
- 娯楽費の支出(車、旅行や趣味などにいくらお金を使いたいか)
ここまでクリアできれば、購入可能な予算というものがわかるので、ここからはその内訳を検討していくとになります。
マイホームに求める要素
絶対欲しいもの
ますはマイホームに絶対に求めるものを挙げておきましょう。夫婦で意見が合っているものだけでなく、思いついたものなど幅広く挙げてもいいかもしれません。こんなものが欲しいなとか、Instagramでみたあんなのいいなとかせっかく注文住宅を建てるのであれば自分のこだわりはいくつか組み込みたいですよね。
- 太陽光パネルをつけたい(オプション)
- 1階リビング(間取り)
- 駅徒歩10分以内(立地) など
絶対に嫌なもの
絶対に欲しいものという要素があまり出ない場合もあるかもしれません。その場合は、絶対に嫌なことを決めておくことで「消去法」でも決めていくことができます。この土地で注文住宅を建てられるかなとなった時に、絶対に嫌な要素があれば時間を省くことができるので時間の節約になりますよ。
- 日当たりが悪い家は嫌(環境)
- 駅との間に坂や階段がある(立地)
- 小学校が遠い(環境) など
ここまで出したら、あとはハウスメーカーの担当営業さんに土地にいくらまで使えるのかを聞いてみましょう。ハウスメーカーの提携の不動産屋さんがいれば、そちらに候補の土地としてどんな土地があるのかを聞いてみましょう。
自分でもネットで検索する
ネットに出ている情報が最新
最近は、不動産屋さんが持っている情報とネット検索の差が少ないそうです。条件が良い土地はすぐに売れてしまうので、自分でネットで検索をして気になる土地があったら不動産屋さんに相談してみましょう。
最寄駅から自分の足で歩いてみる
徒歩分数などは歩いてみると違う場合があります。あとは高低差や階段などがある場合もありそういう点には注意が必要です。
候補が出てきたら、実際にその駅周辺を歩いて生活するイメージを膨らませていきましょう。
候補の土地がでてきたときにやること
候補の土地が出てきたらとにかく早くアクションしていくことが大事です。最近は土地の価格もどんどん上がっていますし、条件の良い土地というのは数日でどんどん売れてしまいますので、ゆっくりとどうしようかなと悩んでいるような時間は残念ながらありません。
現地周辺の状況を自分の目で確認する
候補の土地が出てきたら以下のようなアクションをして、そのエリアに自分が住みたいと思うか、通勤や買い物などのことも考えたりしながら利便性などについてもしっかりまずは確認してみましょう。
- 駅から土地まで実際に歩いてみて、歩きにくいところがないかなどを確認する
- まずはGoogleMapで道順や時間を確認し、実際に歩いてみたときの時間と比較してみる。
- 歩道があるかや、時間帯ごとに車通りがどれくらいあるかなどの確認
- 坂や階段があると歩きにくかったり老後に心配になるので事前に確認しておく
- 夜に歩くこともあるので、街灯がしっかりあるかなど道の明るさなどの確認
最寄り駅について確認
車移動などを除いてやはり一番使うのが最寄りの電車の駅になります。子供がいたりすれば通学などで使うと思いますし、両親の方々も毎日の通勤などで何度も使うので、ストレスになる部分が何かないかというのを確認しておくのは非常に重要です。
- 駅の入口から乗り場までの距離や時間
- ベビーカーなどを使うことを想定したエレベータの位置
- 駅周辺に駐輪場があるかや、生活していくうえで飲食店があるかないか
土地周辺について確認
実際に土地の近くについて考えていくと、安全性という面で崖の有無部分の確認も重要ですし、高い建物や高い樹木など日当たりに影響するものが何があるかという点や、場合によっては電柱や電線の位置というのも建築費用などに影響でてきたり住宅のデザインなどにも影響があるのでしっかり確認しておきましょう。
- 擁壁や崖があって安全性に心配になる部分がないか
- 隣地との距離や、日当たりが悪かったりしないか
- ゴミ捨て場の位置が遠かったり、逆に敷地の中にゴミ捨て場があったりしないか
- 家の前の車通りが多く、子供が危険になったりしないか
施設について確認
長い間生活して行くと思った時に、よく使う施設までの距離がどれぐらいあるかや、子供のことを考えれば学校や小児科などが徒歩圏内にあるかなどという点は非常に重要です。
- 子供が遊びに行ける公園はあるか
- スーパーやドラッグストアまでどれくらいかかるか
- 小学校までの距離は遠くないかや、歩道などは充実しているか
- 小児科や内科などのかかりつけになれそうな病院があるか
これらのポイントを確認することで、理想の住環境に近づき、新しい生活をより豊かにする土地を見つけることができます。注文住宅建築において、土地選びの重要性を理解し、慎重に検討してください。
コメント