はじめに
家を建てる際に注目されるのは、設計や価格、間取りなどの要素ですが、実際に住み始めた後の”安心感”を得るためには、アフターサポートの存在が欠かせません。住宅は長期間にわたって使用するものなので、引き渡し後の不具合対応や保証内容が家の満足度を左右する重要な要素となります。
この記事では、タマホームのアフターサポートの内容や活用のコツを詳しく解説します。
2. タマホームのアフターサポートとは?
2-1. 保証内容の詳細
構造保証
- 保証内容: 構造耐力上主要な部分(基礎、柱、梁など)に対して最長30年保証。
- 条件: 初期10年保証。10年目、20年目に有料メンテナンスを実施した場合に延長可能。
- 注意点: 延長保証を受けるためには、定期メンテナンスの実施が必須。
設備保証
- 対象: 設備(給湯器、キッチン、トイレなど)に対して2年~5年保証(設備により異なる)。
- 具体例: 給湯器の故障や、トイレの配管不具合など。
防水保証
- 対象部分: 屋根や外壁の防水部分に10年保証。
- 延長条件: 10年目の点検・メンテナンスを行うことで延長可能である。
実際のアフターサポート
保証を延長する人はどれくらい?
保証を延長する人は少ない傾向があります。理由として、保証延長には50万~100万円程度のメンテナンス費用が必要となり、これが高額だと感じるため、延長を選ばない人が多いようです。
しかし、最近の住宅設備は進化しており、外壁やシーリングには30年耐久の高性能素材が採用されるケースが増えています。そのため、10年目での外壁塗装やシーリングの打ち直しが不要になることもあります。さらに、バルコニーがない場合には防水工事が必要ない場合もあり、シロアリ対策だけであれば費用を抑えることが可能です。例えば、20万円程度で済む場合もあり、その条件であれば保証延長を選ぶ価値があると言えます。
3. タマホームの定期点検
タマホームの定期点検のスケジュール
- 引き渡し後3か月: 初期不具合や気になる点を確認。
- 1年目点検: 生活を始めてからのトラブルを確認。
- 2年目点検: 設備や仕上げの部分の不具合確認。
- 5年目点検以降: 大きな問題が出やすい時期。必要に応じて有料メンテナンスを提案されることも。
点検内容
- 外壁や屋根: 外部の劣化状態をチェック。
- 水回り: キッチン、浴室、トイレの配管確認。
- 建具や床: ゆがみや異音の発生状況を確認。
実際の定期点検
定期点検に関して最も一般的な誤解は、タマホームが家をくまなく調査し、不具合を自動的に見つけて修理してくれると思われていることです。しかし、タマホームはローコストメーカーであるため、人件費削減を徹底しており、基本的には施主からの具体的な指摘がなければ、点検が詳細に行われない場合があります。
タマホームの定期点検の目的は、施主が指摘した問題点を確認し、必要な対応を行うことにあります。そのため、施主自身が日頃から家の状態を観察し、不具合があれば点検の際に具体的に伝えることが重要です。
また、緊急性のない問い合わせの場合、定期点検のタイミングまで進展がないことが多いため、施主が計画的に対応を依頼することが推奨されます。
問い合わせ方法
専用窓口
- 電話対応: 全国共通のアフターサポートセンターは問合せ自体は可能ですが、実際の対応は基本的な対応窓口は、建築を実施した地域の視点が窓口になります。
- メール・アプリ対応:メールでの問い合わせは可能ですが、アプリなどは特措のようなシステムはありません。緊急対応が必要なケースでは電話を推奨。
対応スピード
- 緊急性が高いもの: 一般的に数日以内に対応してくれます。生活に支障が出るレベルの緊急性がの高い案件は即日確認に来てくれることもあります。
- 緊急性が低いもの: 確認でたらいまわしにされることはよくあるものです。
実際の問合せ
引き渡しの際、担当営業から「何かあれば私に問い合わせてください」と言われることが一般的です。しかし、タマホームの営業担当は非常に多忙で、迅速な対応が難しいケースが多いというのが実情です。
そのため、何か問題があれば、まずは建築を担当した支店のサポート担当者に直接連絡することをお勧めします。この方が対応が早く、解決までの時間を短縮できる可能性が高いです。
よくあるトラブルとアフターサポートの活用例
実際に起こりやすいアフターサポート
- ドアの開閉や壁紙の傷:
- 定期点検時に発見されることが多く、2年以内であれば補修してもらえることも。
- 設備の故障(キッチンや浴室の給湯器など):
- 製品の故障であれば、保証範囲内で修理対応が受けられる場合が多い。
我が家の場合
以下のような点が気になったので直してもらいました。
- ドアの開閉が悪い
- 建具の傾き
- キッチンの工事不備の修正
アフターサポートを最大限に活用するコツ
記録を残す
- トラブル発生時は写真や動画を撮影して、忘れないように記録しておく。
- 点検時の内容をメモに残しておく。
問い合わせのタイミング
- 不具合に気づいたら早めに連絡。遅れると保証対象外になる場合がある。特にいろいろな保証が切れる10年目のタイミングについては、実際に補修してもらうスケジュールが10年を超えてしまうと有償修理になってしまうなどもあるので特に注意が必要です。
- 定期点検のスケジュールを忘れずに,、自分から問い合わせを実施すること。
4-3. 契約内容の再確認
- 保証内容や適用条件を事前に把握しておく。
- 延長保証を受けるための必要条件(有料メンテナンスなど)を確認。
4-4. DIYを控えるべきケース
- 保証対象外になる恐れがあるため、修理やメンテナンスを自己判断で行うのは控える。
6. まとめ
タマホームのアフターサポートは、長期的な保証と親切な対応で多くの施主に支持されています。家を建てた後の安心感を得るためには、アフターサポートを正しく活用することが重要です。この記事を参考に、不明点があればタマホームに相談し、安心して暮らせる住まいを維持してください。
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