タマホームのローコスト住宅は、手頃な価格でマイホームを実現できる一方、住み始めてから気づく改善ポイントも数多く存在します。その中でも特に見落としがちなのが 分電盤 です。分電盤周りに隙間があると、冷暖房効率や防音性に影響が出る場合があります。こうした小さな隙間をカバーするだけでも、日々の生活がより快適になるのです。
そこで今回は、タマホームで快適に住むために入居後でも簡単にできる対策として、分電盤周りのカバー方法を詳しくご紹介します。
なぜ分電盤をカバーすると快適になるの?
分電盤は家の電気を管理する重要な設備ですが、壁との隙間ができやすいという特徴があります。こうした隙間は住宅全体の気密性能を下げる原因にもなり、結果として以下のような問題を引き起こします。
- 空気の漏れ:壁内との隙間から室内の空気が逃げたり、外気が入りやすくなる可能性があるため、冷暖房効率の低下につながります。
- 洗面脱衣室の寒さ:分電盤が洗面脱衣室に設置される間取りでは、入浴後に冷気を感じやすく、冬場のヒートショックリスクも増大。
- リビングへの影響:洗面脱衣室がリビングに近い間取りだと、リビングの暖かい空気が隙間から逃げていき、暖房効果が十分に発揮できなくなることがあります。
- 結露やカビのリスク:空気の漏れにより湿気が溜まりやすくなると、結露が発生しやすくなり、カビの原因にもなります。
一見、小さな隙間のように思えても、家全体の快適性や安全性に影響を及ぼす可能性があるのです。分電盤をカバーし、隙間を適切にふさぐだけで、これらのリスクを軽減できるメリットがあります。
具体的なカバー方法
1. 気密テープを貼る
最も手軽な方法は、市販の気密テープやすきまテープを使って隙間を埋めることです。ホームセンターやネット通販などで手に入りやすく、コストも比較的安価に抑えられます。
- 清掃:テープを貼る前に周囲をきれいに拭き取り、ホコリや油分を除去。これを丁寧に行うことで、テープの粘着力を高められます。
- 貼付:分電盤と壁の境目など、隙間がある部分を中心に気密テープを貼る。余裕をもって貼ることで、さらに空気の漏れを抑えやすくなります。
- 仕上げ:貼り終えたら分電盤の蓋を閉め、空気の流れが改善されたか軽くチェックしましょう。必要に応じてテープを追加したり、長さを調整したりします。
これだけで空気の漏れを大幅に抑制でき、冷暖房効率向上に大きく寄与します。特に冬場は暖房の効きを良くし、夏場はクーラーの効率を高める効果が期待できます。
2. 隙間を完全にふさいでも大丈夫?
分電盤にはブレーカーやヒューズなど、熱を持つ機器が含まれています。そのため、完全密閉は避けたいのが基本方針です。とはいえ、周囲の余分な隙間を最小限にしても、分電盤内部の放熱や換気機能には大きく影響しない場合がほとんどです。
- メーカーや施工会社の指示を確認:万が一、特殊な分電盤を使っている場合は、取扱説明書を読んだり施工会社に問い合わせたりして、安全基準を確認してください。
- 余裕をもたせる:テープやカバーを取り付ける際、完全に密閉しすぎないよう適度な隙間を残すと安心です。
まとめ:入居後でもできる気密対策
結論として、タマホームに住んでからでもできることは、分電盤周りの隙間をカバーする というシンプルかつ効果的な対策に尽きます。分電盤周辺をカバーするだけで、次のメリットが得られます。
- 冷暖房効率の向上:室内の空気が逃げにくくなるため、冷暖房の効きを良くし、光熱費の節約にもつながる。
- 防音性の向上:外や隣室からの音を軽減し、静かな環境を保ちやすい。
- 衛生面の改善:ホコリや虫が侵入しにくくなり、清潔な住空間を維持できる。
- 結露やカビ対策:隙間をふさぐことで湿気の流入を抑え、結露やカビのリスクを低減。
タマホームのローコスト住宅でも、少しの工夫で大幅な快適性アップが期待できます。特に、分電盤周りのようにDIYで簡単に対処できるポイントを押さえるだけでも、暮らしの質がぐんと上がるでしょう。部屋全体の断熱効果を高めたい方や、光熱費の節約を目指す方は、ぜひ分電盤周りのカバーを実践してみてください。
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